はり・きゅうの及ぼす作用について

今回は当院でメインの治療方法として行っている、はり・きゅうがからだに与える作用についてです。

はり・きゅうを行うと体にどのような影響を与えるかを知っていただければと思います。

 

⑴調整作用:体の組織や器官に刺激を与えて、機能を調整する作用

(A)興奮作用:感覚の低下、運動麻痺など神経機能の減弱および内臓機能の低下に対して、はり・きゅう刺激により興奮させて機能亢進をはかる作用

例:食欲不振の際にはり・きゅう刺激で胃腸の機能を高めるなど

(B)鎮静作用:疼痛などで異常に機能が興奮している状態に対して、はり・きゅう刺激により鎮静させる作用。

例:痛みで筋肉の緊張が高い際に刺激することで緩ませるなど

調整作用でははり・きゅう刺激により機能が弱っているものは興奮させ、高ぶり過ぎているものは落ち着かせるといった体の状態により調整することに優れています。

 

⑵誘導作用:刺激により患部の血管に影響を及ぼし患部の血液量を調節する作用

(A)患部誘導法:患部の血行障害により疼痛などが引き起こされている場合、直接その患部に施術を行い、他の健康な部位から血流を誘導する方法

例:肩こりなど体に張りを感じる部位は血行障害が起きている事が多いためはり・きゅう刺激により、患部の血流量を増やす

(B)健部誘導法:疼痛の患部に充血、炎症などがある場合、患部から少し離れた部位に施術を行い、患部の血液を健康な部位に誘導し調整する作用

例:捻挫で炎症が起こると患部が腫れて血液がたまる。患部から離れたところを刺激して患部の血液を取り除くときなど

誘導作用では体内の血液を足りないところには補い、過剰なところは取り除き、血液のバランスを整えることに優れています。

 

今回説明したものははり・きゅうの数ある作用の一部です。

はり・きゅうは一般的に魔法や神秘的なイメージを持たれていると感じることがあります。

ですがこれらのように科学的に証明されている部分もあります。

一見すると難しく感じるかもしれませんが、具体例をみていただくといろいろな症状の治療にはり・きゅうが使われる理由がわかっていただけると思います。

これをきっかけに少しでもはり・きゅうに興味を持っていただければと思います。

 

2019年09月05日